めめめダイジェスト

ていねいに生きるために 忘れがたい今日のライフログ

お見舞い

昨年米寿をむかえた祖母

若い時は藤原紀香似の美女で

戦争や酒癖の悪い夫、意地の悪い姑などによる苦労の多い人生のなかでも

やわらかく、水のように、やさしく強く生き 娘達を立派に育て上げた大和撫子

 

夫婦で長寿、自立した生活が難しくなり

ついこの間、長年住んだ目黒の家をはなれ

長女(叔母)一家の近所にある埼玉の施設に入った。

 

先日、施設の近所に住む孫(従兄弟)がマンションを買ったというので

それを見に行き、生まれたてのひ孫たちに囲まれて疲れたのか

帰宅後、転んでしまい、腰骨を折った。

 

寝たきりになって自然治癒を待つか、手術をしてリハビリをがんばるかの二択で

祖母はあえて前向きにゆくほうをえらび、先日ぶじ手術を終えた。

 

今日は、そんな祖母を見舞うために埼玉へ。

車で神奈川から1時間半ほど、犬もつれて家族で出かけた。

 

父方の祖父母と同居し、看た経験のある我が家は老人慣れ・病人慣れしているので

あまり長居しても負担をかけるだろうということで、5分程度で帰る予定にしていた。

検査で長らく隠れ貧血だったことが発覚して、

輸血と点滴をうけた祖母は、会話も以前よりハッキリとして

頬はばら色だった。元気そうで安心した。

 

さ、じゃあ、こってりラーメンでもガッツリ食べて帰ろう、と準備していたら

母の姉と、祖父が急きょ「会いたい」と駆け付けてきた。

 

この母の姉(私の叔母)と、祖父はいわゆる「回遊魚タイプ」。

いくつになっても心身ともにアクティブで、動き回っていないと気が済まない。

対して我が家(母、父、私)はどちらかというと「深海魚タイプ」。

(海の底のほうで岩場の影でじーっとしてて、必要なときだけシュッと動くような)

 

けして嫌いなわけでも仲が悪いわけでもないけれど

そういう回遊魚タイプとは、一緒にいるだけで疲れてしまう。

ただでさえ、昨日は父方の親戚との法事があって

グイグイのエグゼクティブ思考の叔父やら従兄やらの毒気にあてられ

グッタリしていたところだったので、ダブルパンチ。

そういえばこの土日は親戚DAYSであった。

 

血がつながっていても、いろいろだな。

ルーツが同じで、基本似てるのに、全然違うのね…と改めて思う。

 

そして埼玉にはやっぱり住めない。

いいところなんだろうけれど、私は神奈川が好き。

高速のところで、ナビが<神奈川県に入りました>と言ったとき

ものすごくホッとしちゃったよね。